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May 21, 2005

国家の罠

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて
佐藤 優
新潮社 (2005/03/26)
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佐藤氏は外務省元主任分析官で、鈴木宗男の片腕だった人物。鈴木宗男と共に起訴され(いわゆるムネオハウスなど)有罪判決を受けたのですが、その内幕が余すところなく描かれています。

これを読みながら思ったのは、政治とビジネスはまったく違う原理で動いているのだなぁということです。基本的に絶対値としてより収益を上げたものが強いビジネスと違い、政治は非常に「相対的」です。例えば、佐藤氏は日本の外交官なので、日本の国益を考えるわけですが、ロシアにはロシアの国益を考える「愛国者」がおり、双方の意見は両方とも正しいのに、激しく対立してしまいます。そういった中で、着地点を見つけて動くのが「政治」というものなのでしょう。

佐藤氏は2000年までにロシアとの平和条約締結のために、ある種手段を選ばず行動し、締結できなかったがために、悪として裁かれてしまいます。もし成功していたら鈴木宗男と共に英雄であったと、この本にも再三書かれていますが、まさしくその通りなのでしょう。

そういったことを考えると、ビジネスというのはすごくシンプルなルールで動いていますね。政治や国家などについて非常に勉強になると同時に、ビジネス界に身を置いていてよかったと心から思いました。

on 本・芸術 投稿者 shintaro : May 21, 2005 02:41 PM
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