観客に直接的に訴えるということ ★★★★[80点]
この作品はすごい。監督自身が1ヶ月マクドナルドを食べ続けるというアイデアがまずおもしろいのですが、それだけではなくていろいろな専門家や子供たちにもきちんと取材をしているのが素晴らしいです。アイデアだけ見ると、電波少年的なノリを想像してしまうのですが、普通に作品としてもきっちり作ってあります。
「ファストフードが世界を食いつくす」は、ファーストフード業界が、いかに子供を取り込み、(人工香料を使い)中毒化させ、労働搾取をして、(労働搾取をしやすいように)政治家に圧力をかけているかなどなどを明らかにしていく衝撃的な本でした。
しかし、この作品はもっと不健康になっていく様子がリアルに観られるという意味で、もっとダイレクトに響くものがあるかもしれません。「ファストフードが世界を食いつくす」は優れた本ですが、本や新聞、雑誌、インターネットなどは見ない人がいますから、映画やTVなどで直接的に伝えるということも重要です。マイケル・ムーアのような新しいアプローチですね。
僕は、最初に「スーパーサイズを勧められたら断らない」というルールに従って、スーパーサイズを食べ始めた辺りで気持ち悪くなってしまいました。わずか2日目だったんですが(監督も気持ち悪くなってたみたいですが、苦笑)。。。後は、きりきりと胃が痛むばかりでした。
基本的にはファーストフードはまったく食べないのですが、稀に仕方なく行くことや、日本だとモスやケンタッキーに行くことがあります。心を改めて完全拒否しようと思いました(笑)。
そういう人が少しずつ増えることでファーストフードチェーンも動かざるを得ないし(実際、この映画公開後、スーパーサイズは廃止された)、そうやって世の中をよい方向に変えていくというのは素晴らしいことだと思います。
P.S.今日はアメリカ大統領選挙です。投票もできないのに、なんだかドキドキしてきました。ちなみに、僕は永住権(通称グリーンカード)という権利を持っているだけで、アメリカの選挙に参加する資格はありません。日本の選挙に在外投票できますし、国籍も日本です。かなり勘違いしてる人がいるようなので。。
on 映画 投稿者 shintaro : November 3, 2004 04:31 AM