・ネット・コミュニケーションとイエローストーン国立公園の悲劇(週刊!木村剛)
何でも情報が手に入るという恵まれた環境にいる最近の子供たちは、知識が豊富でまるで大人のような判断ができたりする。その実、精神的には年齢相応に成長していないという指摘も少なくない。それは、「他人の痛みを感じる」という実体験が不足していることと何かしらの関係があるのではないか。そういう免疫経験の少ない子供たちが、思春期に入りコンピュータを覚え、ネット・コミュニケーションにおける「言葉による攻撃」を初めて受けたときのダメージは、ひょっとすると私たちが想像しているよりも大きなケースがあるのかもしれない。
そうかもしれないですが、そうでないかもしれない、と思いました。
マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」は、アメリカのコロンバイン高校での銃による大量殺人事件の原因をドキュメンタリーで追った作品ですが、その中で、メディアがセンセーショナルであるがゆえに、犯罪が増えているわけではないのに、放映時間におけるカーチェイスのライブ中継などの犯罪に関するニュースが激増している様が紹介されています。これにより、市民がお互いが恐怖を持った状態になっているのではないかという説です。
この事件について、僕は日本にいませんからどのくらい騒がれているかは分かりませんが、ウェブ上を見る限りではかなりセンセーショナルに報道がされているように見えます。もちろん、被害者家族の方の気持ちは、察してあまりあるものがあります。しかし、果たしてこの事件は、リアル・コミュニケーションが減ったとか、インターネットだとか、全体としての時代の傾向に即して起こるべくして起こった事件なのかは、慎重に見る必要があると思います。
少年犯罪について少し調べてみると、こんなページを見つけました。
さて、いろいろな場所で、「少年犯罪の増加、凶悪化」が話題になります。私自身、マスコミ報道を見ていると、そんな「印象」を受けてしまいます。しかし、今回、実際に犯罪白書(最新の平成9年版)を読んで、その統計を見ると、また違った印象を受けました。結論を先に言えば、「少年犯罪が増加、凶悪化している」とは、少なくとも一概には言えないのではないかと思います。。
※データは平成9年と古いですが、近年でも傾向は変わらないようです。少年犯罪統計データはこちら。
この事件については、特定の確率で発生するイレギュラーだとは考えられないでしょうか? インターネットが出てきて、子供が大人と同等の情報を得られるようになり、また蜜にコミュニケーションができるようになったことで、「子供がかしこくなっている」とは考えられないでしょうか?
感じるのは、僕自身は大学の終わりくらいからインターネットや携帯を使うようになって、その便利さを享受しています。しかし、今の子供は物心ついた時から、知りたいことは何でもすぐに分かるし、ネット上で(年齢を隠して)意見を戦わせることもできるし、コミュニケーションだって携帯ですぐできる圧倒的に便利な世の中に生きているわけです。もちろん、これによるマイナスの影響もあると思いますが、このプラス作用はとんでもなく大きいと思います。
身近な話では、すでに高校時代からインターネットに接していた世代が、インターネット業界にも入りつつあり、僕やもう少し上の世代とは違う発想でサービスを作り始めているのを感じています。
恐らく、これから先、今の小学生や中学生が大人になったときには、まったく予想しなかったサービスが出てくると思います。これを僕は本当に楽しみにしています。そして、僕ももちろん負けないようにするつもりです。
on お知らせ&気づき 投稿者 shintaro : June 26, 2004 08:29 AMはじめまして。
> このプラス作用はとんでもなく大きいと思います
というあたり、大変共感致しました。
ネットのマイナス作用が及ぼす事件は大変憂鬱ですが、プラスをポジティブに見ることも同時に大事だと、私も思います。
私も、木村さんの同じエントリにトラックバックしておりますので、もしよろしかったら、ご覧頂けましたら嬉しいです。
このブログは初めて拝見したのですが、プロフィールを見たら、なにやらすごい方のようでビックリしまして、恐れ多い感じです。
(コメントを書いている途中でプロフィールを見まして、ビビりました。。。)
>ウエダさん
コメントありがとうございます。BLOGも拝見しました。僕も木村氏の未来志向なところが好きです。養老孟司などが一世風靡する中、やりにくいでしょうがこれからもがんばって欲しいですね。
ところで、私はすごい人間ではありません。。。なにせ単なる学生ですから(苦笑)。
Posted by: shintaro : June 29, 2004 01:37 PM