イノベーションへの解
クレイトン・クリステンセン著・マイケル・レイナー著・玉田俊平太監修・桜井祐子訳
文句なしに名著。企業がやるべきことをやれば、自らを破滅へ導くことになることを解説した「イノベーションのジレンマ」(実は未読)から一歩進めて、ではどうすればよいのか?を書いた本です。
僕が今まで関わってきたベンチャー企業に照らし合わせて読めたので、大変おもしろかったです。この本はどちらかというと、いわゆる大企業がベンチャー企業の破壊的イノベーションをいかにして防ぐか(というより、いかにして自ら破壊的イノベーションを起こしていくか)に重点が置かれていますが、逆に僕の関わった成功した・しつつあるベンチャー企業は例外なく「イノベーションへの解」の条件にあっていました。
おもしろかったのは、一流のMBAプログラムが企業内研修や週末MBAプログラムなどのイノベーションに破壊されつつある、というクリステンセン(著者でハーバード・ビジネス・スクールの教授)の論文について、当のハーバードの学生102名のうち3名しか脅威に感じなかったというお話です。まさにイノベーションのジレンマ。これからMBAを取りたいと思っている人は要注意です。
僕としては、何かをするならそれによって「価値」を生み出したいと思っていますが、結局、「価値」とは既存の「何か」に対するイノベーションのことなのですね。つまり、何をやるにしても、イノベーションを意識せざるを得ないわけで、その際にこの本は大変な助けとなりそうです。
P.S.具体的に概要を知りたい場合は、SW's memoさんのクリステンセン読書中:兼 簡易リンク集が役立つかもしれません。
on 本・芸術 投稿者 shintaro : March 29, 2004 05:27 AM