結局のところ、問題は総額表示自身にはない。要するに、総額表示という手法を用いて、消費者に税負担感を抱かせることなく、将来税負担を引き上げていきたいという意向を財務省が持っているということをどう評価するのか――そこに尽きるだろう。総額表示方式の導入が「消費税を国民の目から隠す増税地ならし作戦だ」などという短絡的な議論を何回も蒸し返したところで何の解決にもならない。
僕は、木村氏の言うニッポン・スタンダードの確立は可能だと思っています。しかし、それが可能になるには、危機感を持った日本人の割合がティッピング・ポイントを超える必要があります。意外と変わるときはドラスティックに変わるものです。事実、日本は近い過去にも2回も変わってきました(大政奉還と敗戦)。逆に言えば、それまではあまり変わらないと思っています。
今回の「増税地ならし作戦」は、明らかに、このティッピング・ポイント到達を遅らせるものです。国の動きのような歴史のビッグ・ストリームは理屈だけでは、動かないところがあります。木村氏の意見はもっともですが、僕としては真っ向から反対して欲しかった。
関東圏に展開する家電量販店のコジマは、1月に前倒しで総額表示を実施し、ほぼ全品の税込み価格を従来の本体価格に据え置いた。すなわち、実質、消費税分5%の値下げだが、売上は5%以上落ち込んだという。同社の野島社長は「消費者は税抜き価格と思い込み、値下げに気づかない人が多い」とコメントしたと報じられているが、これは、まさに総額表示によって「消費税相当額を含む支払総額」が一目で分からなくなったという事例だ。
それにしても、この事実は小売を営むものとしては、深刻です。4月以降、売上5%ダウンは覚悟しておきます。
ところで、31日に木村剛とブロガーのオフサイド取引なるオフ会が開かれるようです。興味ある方は参加してみてはいかがでしょうか? 海外に住んでるとこういう時に気軽に行けないのが不便ですね。CNET山岸さんも行くらしいですよ。
on お知らせ&気づき 投稿者 shintaro : March 27, 2004 11:13 AMはじめまして。
31日の珍イベントの幹事やります29です。
トラックバックありがとうございます。
SF在住だと参加は難しいですね〜、残念。
翌日のApril Fool Dayでは嘘のように色々なBlogでレポートがアップされる予定です!楽しみにしていてください!