○ユダヤ人大富豪の教え ★★★★☆
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いわゆるノウハウ系の本かと思い手に取ることはなかったのですが、本屋で少し立ち読みしてみたら、おもしろそうだったので、買ってみました。結局は、ノウハウというよりは哲学に踏み込んだ内容で、素晴らしかったです。
脚色付きノンフィクションということで、すべてがすべて本当ではないのでしょうけれども、それにしても金持ちのコンテキスト(器)は大きいと思わざるを得ませんでした。
> 周りの望むことを上手にこなす人生を生きてきたなら、
> 自分が何者か分らなくなるのも当然だ。好きなことを
> やって生きるなんて見当もつかないだろう。言ってみれば、
> 自分と他人の境界線がないんだな。それは、一種の病気だ。
> だから、リハビリが必要だと言ったんだよ。なにもあまり
> 深刻に考えなくてもいい。処方箋は、自分の好きなことを
> 日常的に少しずつやることだ。小さい頃から自分が好き
> だったことを思い出して、それをやってみることだ。
ユダヤの大富豪の言葉は、非常にたくさんの気づきがありました。これも、はっと思った一言です。今の教育は、勉強ができる人を評価し、周りのために努力をする人を大量に生産しています。言い方は悪いですが、もともと教育は、大量の均質な民兵と工業製品を生み出すために、作られたシステムだということを忘れないでください。
だからこそ、今の若者は社会に出て悩むんですよね。僕が、30代くらいの人と話していると、就職前後で悩んだという話はほとんど聞きません。曰く「まったく何も考えてなかったので、とりあえず」。これは好景気・不景気の問題とは根本的に違います。パラダイムが違ってきています。
僕は、この本にある「人は、それぞれベストな人生を送っていると信頼してあげることだよ。それぞれの人にとって、ベストなタイミングというものがあるんだ」というのに激しく共感するのですが、そうは言っても悩んでいる人を見て距離を保っておくのはとてもつらいことです。
これからは、何をやりたいのか分らないと言う人には「小さい頃から自分が好きだったことを思い出して、それを日常的に少しづつやってみたらいいんじゃないか」と言えると思います。もちろん、自分自身に対しても(笑)。
on 本・芸術 投稿者 shintaro : January 11, 2004 04:05 PM